 | ミケルアンヂェロ (岩波新書) 羽仁 五郎 岩波書店 1968-04-19 売り上げランキング : 289598 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ミケルアンヂェロは、いま、生きている。うたがうひとは、“ダヴィデ”を見よ。イタリアの自由都市フィレンツェの市民として生まれ、「屈従の手工芸から公共自由の芸術へ」と、民衆とともに歩んだミケルアンヂェロの伝記。昭和14年、軍国主義下の暗い時代に、自由への熱い思いをこめて書かれた名著。
昭和14年に書かれたもの。ミケランジェロの人生もさることながら、フィレンツェがどのように自由都市国家として誕生し、どのように死んでいったかをメインに書いている。
なんといっても古い本なので、唯物史観的記述ばかりではあるが、フィレンツェ市民の侵略に対する戦いぶりや、ミケランジェロが果たした役割などを読むとわくわくさせられる。1530年にはミケランジェロは築城委員長を務め、防衛戦に貢献したんだとか。
