三連休に関西・紀伊半島・長野へ

三連休に、基本的に鈍行で関西、紀伊半島、長野に行ってきた。鈍行での旅は、7年前にまだ就職する前、ムーンライトながらを使って宮島に行ったり、就職1年目の夏休みに急行はまなすを使って北海道の釧路まで行ったりしたことがあるが、おそらくそれ以来だと思う。青春18きっぷは春夏冬しかないが、秋には、3日間連続で使える「秋の乗り放題パス」があり、それを初めて購入して使用した。たまにはいいものだと思う。

  • 1日目

0520東京→0727沼津

0731沼津→0829静岡

0830静岡→0942浜松

0944浜松→1113名古屋

1206名古屋→1309亀山

1314亀山→1435加茂

1445加茂→1535天王寺

1700大阪→1802姫路

1806姫路→1826相生

1832相生→1849岡山(こだま755号)

2150岡山→2309姫路

2321姫路→2353西明石

0001西明石→0109大阪

初日は、東京から名古屋まで数分刻みの乗換えで行けるので、一路名古屋へ。同じことをやはり皆考えるようで、秋の乗り放題パスを持っている人が何人かいた。名古屋では駅前地下のきしめん屋できしめんを。少し早めの時間だったから良かったが、食べ終わったときには店の前は行列になっていた。ひつまぶしや味噌カツの店は列がもっと長かった。

名古屋から大阪までは、東海道線で行くのが最も早いが、これは以前も通ったことがあるので関西本線経由で行くことにした。東海道線と異なり、関西本線は2両でゆっくりと走るので大阪着は1時間くらいは遅くなる。加茂からは大和路快速で6両に増え、快適に大阪に着いた。天王寺駅では、あべのハルカスに行ってみたが、展望台は少し並ぶようだったので遠慮し、16階にある庭園?だけを見て退散した。その後、道頓堀に行き、グリコやカニの看板、つり下げられているフグなどを見物した。また、水掛不動の法善寺にも寄ってみたが、水をかけるための長い長い行列ができていた。法善寺横町もいい雰囲気で、雑然とした道頓堀のすぐ近くにこういう場所もあるとは思わなかった。

大阪からは岡山まで。岡山着が間に合わないので、相生から1駅だけ新幹線にのりワープした。19時から大石先輩にお店を予約していただいており、おいしい料理と岡山の地酒をいただいた。刺身と湯豆腐が特においしかった。

その後、岡山駅の東口で桃太郎の銅像を見せてもらった後に、宿泊予定地の大阪へまた移動。予定では2時間半程度でつくはずだったが、沿線火災の影響とかで電車が遅れたため姫路からの快速電車に乗ることが出来ず、西明石乗り換えの各停に乗ることに。実際に大阪駅に着いたのは遅延が重なり0140近くだった。

  • 2日目

0455大阪→0518天王寺

0525天王寺→0541鳳

0544鳳→0644和歌山

0654和歌山→0736湯浅

0852湯浅→0955紀伊田辺

1044紀伊田辺→1216串本

1445串本→1550新宮

1556新宮→1919多気

1948多気→2112名古屋(快速みえ)

2日目は、主目的である紀伊半島一周。大阪を始発で出れば、何とかその日のうちに名古屋までたどり着ける。

最初は和歌山から40分ほど南に下がった湯浅町。朝が早かったが、湯浅町の伝建地区をぐるりと回った。湯浅町は醤油発祥の地として売り出しており、藩政時代は醤油製造が100軒近くもあったとか。今もその名残が残り、昔の趣を残した醤油屋が多かった。

その後、もう一度電車に乗り紀伊田辺まで。紀伊田辺駅の近くに「闘鶏神社」というのがあり、そこに行ってみた。源平合戦の頃に紅白の鶏を戦わせ、白が勝ったので源氏に味方したという故事があるらしい。紀伊田辺駅に、田辺市出身の著名人が書かれており、武蔵坊弁慶南方熊楠片山哲などが書かれていた。

その後、本州最南端の串本へ。駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りて、最南端の潮岬へと移動。途中坂道だったが、電動自転車だったのでそこまで疲れずに移動し、30分弱で潮岬灯台、潮岬タワーに到着した。タワーに入場すると本州最南端到達の証明書をもらえる。かなり風が強かった。その後、潮岬から同じ串本町内の奇観、橋杭岩へ移動した。ここは岩が一列に並んでいて壮観である。弘法大師と天の邪鬼が、串本から沖合の島まで一夜で橋を架けられるか競い、弘法大師が橋桁を作り終えてしまって負けそうだと思った天の邪鬼が、鶏の鳴き声の真似をして朝が来たと勘違いさせ、結果橋桁だけが残ったという伝説があるんだとか。橋杭岩の道の駅で、さんま寿司をいただいた。

その後、串本からは一路名古屋へ戻る。新宮で2時間ほど観光しようかとも思ったが、名古屋着が深夜になってしまうのでそれは見送った。ひたすら紀勢本線で北上したが、三重県内は路線が入り組んでいてものすごく時間がかかった。

この日はほぼ紀勢本線だったが、湯浅以降は多気までずっとロングシート車両だったので疲れた。

  • 3日目

0816名古屋→1051奈良井(ナイスホリデー木曽路

1126奈良井→1150塩尻

1158塩尻→1234上諏訪

1350上諏訪→1355下諏訪

1459下諏訪→1544小淵沢

1617小淵沢→1855新宿(ホリデー快速ビューやまなし

3日目は帰るだけだが、せっかくなので東海道線経由ではなく、中央本線経由で帰ることにした。

朝食は名古屋駅構内にカゴメ系列のカフェがあり、そこでモーニング。名古屋のモーニングはものすごいという印象だが、あれは愛知県でも一宮市周辺の話なんだとか。

その後、ナイスホリデー木曽路に乗車して奈良井駅へ。木曽路の宿場町を見たいと思っていて、最初は木曽福島駅で降りようかと考えていたが、奈良井宿は駅からの距離が近いのでそちらにした。35分しか乗り換え時間がなかったが、宿場町の端まで往復して見学することができた。建物が趣のある状態で残っていて、観光客向けのサービスも多く、また来てみたいと思った。

その後は諏訪湖周辺へ移動。最初は上諏訪駅に行き、諏訪湖のほとりの足湯を体験した後、昼食としてそばを食べた。時間があまったので、下諏訪駅に一駅戻り、諏訪大社の秋宮にも行ってみた。諏訪大社は学生時代にやどかりで来たはずだが、別の社だったのかもしれない。来年は御柱の年らしい。

最後は、小淵沢まで移動したあと、そこからホリデー快速で新宿まで帰ってきた。2階建て車両だが、2階のほうがやはり混雑するようだ。夕暮れの中、富士山がよく見えた。