日はまた昇る

日はまた昇る (新潮文庫)日はまた昇る (新潮文庫)
アーネスト ヘミングウェイ 高見 浩

新潮社 2003-06-28
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禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで“きょうだけ”を生きていた―。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女は虚無感に抗いながら、新たな享楽を求めつづける…。若き日の著者が世に示した“自堕落な世代”の矜持。

10年近く前に、朝日新聞が元旦の新聞で「ロスジェネ世代」などと書いていたが、その元祖。スペインでの釣りのときの自然の描き方や、牛追い祭りの躍動感などはさすがだと思います。