レッドアローとスターハウス: もうひとつの戦後思想史

レッドアローとスターハウス: もうひとつの戦後思想史 (新潮文庫)レッドアローとスターハウス: もうひとつの戦後思想史 (新潮文庫)
原 武史

新潮社 2015-03-28
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「西武の天皇」と呼ばれた堤康次郎。東京西郊で精力的に鉄道事業を展開し、沿線には百貨店やスーパー、遊園地を建設。公営団地も集まり、「西武帝国」とでも呼ぶべき巨大な文化圏を成した。しかし堤本人の思想と逆行するように、団地は日本共産党の強力な票田となり、コミューン化した「赤い病院」さえ現れた。もうひとつの東京、もうひとつの政治空 間でなにが起きていたのか――。

西武鉄道沿線の戦後の様子を書いている。半自伝的に滝山コミューンを書いた著者がそれをさらに一般化させたもの。

西武沿線の団地群と、一戸建て主体の東急の対比は面白い。