国防婦人会―日の丸とカッポウ着

国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)
藤井 忠俊

岩波書店 1985-04-19
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白エプロンにたすきがけ、やかんを下げ、あるいは小旗をふって出征兵士の見送りに、帰還兵士の出迎えにくり出した婦人たち。昭和七年、わずか四十人で発足した一つの組織が十年後には一千万にふくれ上り、日中戦争下の銃後体制を支える要の一つとなる。国防婦人会の活動に焦点を合わせて、民衆動員の様相を鮮やかに描く銃後の社会史。

国防婦人会というと、出征兵士を見送るときの定番イメージがあるが、戦時中には愛国婦人会と統合していた。

立ち上げのころ、台所から社会に出て行こうという婦人会と、それを「婦徳」の向上につなげようとする陸軍との同床異夢状態があったとか。