湿原〈上〉

湿原〈上〉湿原〈上〉
加賀 乙彦

新潮社 1988-10
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犯罪的な暗い過去を持つ自動車整備工の雪森厚夫(49才)は、病める神経に苦悩している女子大生池端和香子(24才)に愛情を抱きはじめた。1969年1 月、彼女はT大生の恋人守屋牧彦の影響で大学紛争に参加、牧彦はT大学を占拠し、機動隊や和香子の父池端教授と戦い敗退した。’69年2月、雪森と和香子は、新幹線爆破事件の容疑者として逮捕された。悪魔的な捏造で引き裂かれる魂を描く。

加賀乙彦の冤罪を主題にした小説。先月、岩波現代文庫で復刊されたが新潮文庫版があったので読み始めた。上巻は主人公が新幹線爆破事件の容疑で逮捕され、一審で死刑判決を受けるまで。この先どうなっていくのか楽しみ。