終戦の日周辺のNHKスペシャルについて

終戦の日、8月15日にはレイテ戦について、その二日後の17日には旧軍が中国で用いたアヘンについて、それぞれNHKスペシャルが放送されていました。

レイテ戦のほうは、元日本兵、米兵、レイテ島の島民の3者の証言を軸として編集されていました。元兵士に語らせるというのはどのような番組でも見られる手法ですが、実際に戦場となった島民の声を放送するというのはなかなかないことではないでしょうか。島民についてもありがちな被害者一辺倒のイメージだけではなく、敗残兵となった日本兵を捕らえて虐殺したという証言も放送され、通り一遍の放送ではないことを感じさせました。末期の人肉食の話などにも触れられていて、番組としての完成度は非常に高いと思いました。第一師団の元大隊長という方がまだ生きていて証言していて非常に驚きました。

アヘンのほうは、旧軍が中国でアヘンを製造、販売し、傀儡政権の維持費、また自らの機密費として使っていたという話。興亜院が積極的にアヘン政策に関与していたそうです。ただ、番組として見るとあまり完成度が高いとはいえず、学生サークルがつくった番組のようで素人っぽさが印象に残ってしまいました。

久々にレイテ戦記を読み返そうという気になったので、少しずつ読み返していこうと思います。