大学という病―東大紛擾と教授群像

大学という病―東大紛擾と教授群像大学という病―東大紛擾と教授群像
竹内 洋

中央公論新社 2007-07
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昭和3年、左傾化を理由に東京帝大の大森義太郎助教授が辞任へ追い込まれた「大森事件」とその余波を追った。優秀な人間の集まった大学のもろさを浮き彫りにする名著の文庫化。

rosese宅にあったので持ち帰って読んだ。

戦前の大森事件及び、その後の帝大経済学部内の派閥抗争を描いている。内容は完全に立花隆天皇と東大』の上巻とかぶっているが、こちらの方が情報をより整理してありわかりやすく読めると思う。

全10章からなるが、9章でいきなり全共闘が登場し、10章でまとめにはいっているのが唐突な感じを受けた。とくに、戦前から戦中、戦後への移行期を2~3ページで済ませてしまっているのがもったいない。

竹内洋は雑誌記者のような文章を書くので読みやすい。