大学新聞

今月の筑波大学新聞に載っていた『私の一冊』コーナーは、宇宙観測の先生が書いていた。羽仁五郎の『自伝的戦後史』が推薦されていた。

羽仁五郎を今の時代にプッシュするのもかなりすごいが、先生がコーナーに書いている文章がさらにすごかった。

昨年生誕100周年であった、東京教育大学朝永振一郎さんは「ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です」と言った。これは自然科学だけではなく、人文科学や社会科学にも共通することである。しかるに東京教育大学時代の学生自治会を廃止し、大学新聞も教員の指導下においた本学は朝永さんの考えと相容れるだろうか。我々は朝永さんを大学の宣伝に使うだけではなく、朝永さんが大事だと言っていたことを学内で実現するように努めることが大切ではなかろうか。

こういった文章を大学新聞に書けるのだからすばらしい。入る研究室間違ったか。

朝永教授が学長時代に策定した学部間の合意に関するルール等を、筑波移転の際にすでにかなり無視しているのだから、筑波大はそもそも朝永さんの考えと相容れない部分がかなりあるのではなかろうか。少なくとも移転の経緯に関しては。