お墓のあり方は変わり続けてきた.家族で同じお墓に入るのは,もはや常識ではない.墓じまいや無縁墓が増加するいま,お墓をどうする? 行政や民間企業がかかわる弔い市場で生まれた散骨・樹木葬・自動搬送式納骨堂・手元供養などのニーズと実態を分析.葬送をめぐる格差やペット葬も取り上げ,これからのお墓を考える.
カロート式の墓は、関東大震災以降に広まったものらしい。戦後は、石材屋などの民間企業が寺院と組んで墓地を開発するのが一般化し、生前に買っておくのが一般になった。山林がそのままでは価値を生まなくなったので墓地にするインセンティブも生まれたが、バブル崩壊後に、樹木葬や永大供養が広がっていく。都心部の駅前の立地がいい寺院で自動搬送型納骨堂が広がったが、その後、東京都が固定資産税を課税してからはその勢いも衰えたのだとか。また、無縁仏の遺骨を散骨で処分する遺骨廃棄ビジネスもあるのだそう。
