野火の夜

次々と見つかる血塗れの五千円札と、一人のジャーナリストの死。フリーの記者・木部美智子は、複雑に絡み合った事件の根を追ううちに、由良半島の村で起こった戦中戦後の悲劇を知ることとなる――。遠い昭和から渇いた現代へ、時を越えて回る火の手は何を炙り出すのか。『蟻の棲み家』に続く「木部美智子シリーズ」最新刊。

話としては面白いものの、なぜ由良半島から伊方半島までフェリーに乗りに行くのかがよくわからなかった。八幡浜からも九州へのフェリーは出ているよね。