なぜ、人は想定通りに動かないのか?なぜ、人は理不尽な規則に振り回されることになるのか?その疑問を解消する鍵は「RULE(ルール)」に有り。
本書は、組織や社会の「ルールの法則性」に焦点を当て、「ルール作りの基礎教養」ともいうべき新しい概念(=ルールデザイン)を、独自の切り口(=数理モデル思考)から構築するための一冊です。
幼稚園のお迎えに遅刻した保護者に罰金を科したらどうなった?道路の混雑状況をドライバーに知らせたら渋滞が逆に悪化した理由は?野生のコブラを減らすため報奨金を出したら逆に増えた。なぜ?発展途上国の小学校で教育水準を上げた意外な方法とは?各家庭に毎月、近隣家庭の平均的な電気使用量を知らせたらどうなった?
一見すると予想不可能な "人の行動" 。「RULE DESIGN」「数理モデル思考」という2つの視点で、そのメカニズムを解き明かします。
エピソードがちりばめられていて面白い。ルワンダのようにインフラが発展していない国で、逆に規制が少ないのでドローンでの薬の宅配ができるなどなるほどなと思った。ルールを後から変えられるようにしておくのが大事という指摘はそのとおりだと思う。