渚の螢火

1972年春、警視庁に出向していた真栄田太一は本土返還が迫る琉球警察本部に帰任する。その直後、沖縄内に流通するドル札を回収していた銀行の現金輸送車が襲われ100万ドルが強奪される事件が起きる。
琉球警察幹部は真栄田を班長に秘密裏に事件解決を命じるが・・・・・・。本土返還50年を前に新鋭が描く昭和史サスペンス。

本土復帰直前の琉球警察が題材で面白い。著者は国家警察本部時代も小説にしていたり、目の付け所が興味深い。読んでいて何となく内通者が分かってきたが、最後まで読んでやはりなるほどなという感じ。