夜の少年

フランス北東部メス。鉄道員のわたしは、妻を病気で亡くした後、二人の息子と暮らしていた。
男手ひとつで必死に息子を育ててきたが、長男のフスが高校に入ったころから歯車が狂い出した。フスは地元の極右の仲間らとつるみ始め、親子の間で交わされる言葉も少なくなっていった。
ある日、フスが全身血まみれで倒れているのを見つけた。対立するグループの青年を殺してしまったらしい――。

不器用な父親の様子が悲しい。子供が極右とつるんでいたからといってそこまでショックを受けるものなのかはよくわからない。ショッキングな終わり方。