兵器と戦術の日本史

古代から現代までの戦争を、殺傷力・移動力・防護力の三要素に分類して捉えた兵器の戦闘力と運用する戦術の観点から豊富な図解で分析。

古代の倭の朝鮮半島での戦いから始まり、東北戦争、源平合戦から日露戦争に至るまでカバーされている。元寇について、1回目は威力偵察であり、2回目は平戸に10万の兵が到着していたという指摘が興味深かった。秀吉は白村江の戦いに学ばず、旧軍の大本営も、朝廷が蝦夷との戦いを指揮した弊害を学ばなかったというのも考えさせられる。