沖縄の殿様 - 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記

沖縄の殿様 - 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記 (中公新書)沖縄の殿様 - 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記 (中公新書)
高橋 義夫

中央公論新社 2015-05-22
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謙信の流れをくみ、鷹山を中興の祖と仰ぐ名門、米沢藩上杉家。最後の藩主・茂憲は明治十四年、琉球処分から日が浅い沖縄に県令として赴く。本島をくまなく巡り、宮古・石垣両島まで及んだ視察で目撃したのは、困窮にあえぐ庶民の姿であった。再三の改革意見は政府から黙殺され、志半ばで解任される茂憲。だが、情熱を傾けた人材育成は後年になって実を結ぶ。今日もなお沖縄で敬愛される上杉茂憲の二年にわたる奮闘の記録。

明治14年沖縄県令になった米沢藩主を追っている。本当だけでなく先島地方まで視察して回り、教育に力を注いでいる。本土へ留学生も派遣しており、そのうちの一人が謝花昇だったというのは初めて知った。