清兵衛と瓢箪・網走まで

清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)
志賀 直哉

新潮社 1968-09-17
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明治37年の「菜の花と小娘」から大正3年の「児を盗む話」まで、著者の作家的自我確立の営みの跡をたどる短編集第一集。瓢箪が好きでたまらない少年と、それをにがにがしく思う父や師との対立を描く初期短編の代表作「清兵衛と瓢箪」、自分の努力で正義を支えた人間が、そのために味わわなければならなかった物足りない感じを表現した「正義派」など全18編を収録する。

志賀直哉の初期作品集。自伝的な作品もあればフィクションチックなものも多い。どれも、何でもない日常をきれいに切り取っている名文。