タタール人の砂漠

タタール人の砂漠 (岩波文庫)タタール人の砂漠 (岩波文庫)
ブッツァーティ 脇 功

岩波書店 2013-04-17
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辺境の砦でいつ来襲するともわからない敵を待ちながら、緊張と不安の中で青春を浪費する将校ジョヴァンニ・ドローゴ――。神秘的、幻想的な作風で、カフカの再来と称され、二十世紀の現代イタリア文学に独自の位置を占める作家ディーノ・ブッツァーティ(1906―72)の代表作にして、二十世紀幻想文学の世界的古典。1940年刊。

辺地の砦で人生を浪費する主人公。初任地となった砦に向かうときに途中でであった老大尉の立場に、30年後は自分がなっている場面はぞくりとした。