絞首台からのレポート

絞首台からのレポート (岩波文庫 赤 775-1)絞首台からのレポート (岩波文庫 赤 775-1)
ユリウス・フチーク 栗栖 継

岩波書店 1977-09-16
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ナチス・ドイツの占領下のプラハで,共産党第二次地下中央委員会の一員として捕えられた著者が,拘置されていた獄中で秘かに書き残した作品.魂をうつ極限状況の人間記録として,またナチスに対する抵抗運動の記録として八○もの言語に訳されて今日まで読みつがれている.巻末に著者の獄中書簡,詳細な訳注と年譜を付す

逮捕されてから処刑されるまでの間に密かに書きつづったもの。戦後はチェコで小学生の必読書となったとか。ケストラーの真昼の暗黒とよく似ている。しかし、フチークが信じていたソ連でもまったく同じ抑圧体制が敷かれていたと、彼は認識していたのだろうか。