蝦夷の末裔―前九年・後三年の役の実像

蝦夷の末裔―前九年・後三年の役の実像 (中公新書)蝦夷の末裔―前九年・後三年の役の実像 (中公新書)
高橋 崇

中央公論社 1991-09
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平安時代中期、陸奥北上川中流域を席巻していた安倍氏と、出羽の山北地方一帯を押さえていた清原氏は、その勢力が最大に拡張したとき、国家権力の介入を招いて滅亡の災禍に見舞われる。前九年の役後三年の役の両合戦である。古代東北史を語る上で不可欠の大事件にも拘わらず、顛末を伝える史料に乏しく、検証も疎かにされてきた両合戦の実像を、厳密な史料批判のもと再検討し、蝦夷の末裔である安倍・清原氏の興亡を描く。

安倍一族が滅んだ前九年の役、清原一族が滅んだ後三年の役について。史料が限られている中、具体的なその内容について探っていくのはある意味推理小説のようで面白い。