宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作
高沢 皓司

新潮社 1998-08
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この本は読んでいて鳥肌がたった。

よど号北朝鮮に着いた9人が次第に洗脳されていく様子、結婚相手の"獲得"作戦、ヨーロッパでの日本人拉致、日本への潜入作戦、人質の身代わりとなった山村政務官の再訪朝直前の刺殺、仲間内での"粛正"疑惑などなど、衝撃的な内容が次々と出てくる。とくに最後は衝撃的。

著者は元赤軍派の活動家でよど号リーダーの田宮高麿と旧知らしく、平壌で90年以降取材をし、それをまとめている。98年にこんな本が出ていたとは知らなかった。02年の小泉訪朝前にこういうのを書けたのはすごい。もっと早く読めば良かったと思う。