戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険

戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険
G.ガルシア・マルケス 後藤 政子

岩波書店 1986-12
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ミゲル・リティンという映画監督がチリに潜入した6週間のことをガルシア・マルケスが書いた本。

このリティン監督は、ピノチェト政権にマークされて入国禁止措置を受けていたが、変装してチリに入国し、軍政下の様子を映画にして無事出国した。変装がばれたりしたら即逮捕、ドーソン島送りもあり得る中で、ピノチェト政権の大統領府であるモネーダ宮殿の内部をも撮影した。貧民街の人たちが、ピノチェト政権下であってもほぼ公然とアジェンダ前大統領を支持している記述が印象的でした。