グロテスクな教養

グロテスクな教養グロテスクな教養
高田 里惠子

筑摩書房 2005-06-06
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著者は、いわゆる旧制高校への反感、はては教育を受けた"男"への反感を持ってこれを書いたのではないかと感じさせる本。

題名から受けるイメージとは異なり、前半は戦前の旧制高校、帝大の学生の描写であふれている。戦争に突入して「人生二十年」時代になったときに、教養はかつてないほどの人気を享受したのだというくだりは考えさせられるものがあった。

"秀才"とか"優等生"という言葉はもっとも侮蔑的な言葉であるというのは面白かった。