またまた…

古本を買ってしまった。実験が早く終わったので天久保ショッピングセンター内の古本屋まで足をのばしたのだが、こっそり置いてある本書を見つけたので買い込んだ。

4061830414日本共産党の研究 (1)
立花 隆

講談社 1983-01
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全部で1~3巻まであり、まとめて600円だったので衝動買い。この本は、立花隆が普通のジャーナリストだった時期の著書なのでそれなりによいのではないかと想像する。

プラハの春』を読み終えた。なぜか場面場面によって文章の巧拙が違う気がしたのだが、それでも内容的には一気に読ませる作品だった。ワルシャワ条約機構軍がプラハを蹂躙する下りを読むと、ソ連はやはり帝国主義国家に過ぎなかったのだというイメージが固まってくる。

この本の根底にあるメッセージは、「共産主義ファシズムも結局は同じである」ということである。自分としては、共産主義の仲間内で壮絶に殺し合いをしてしまう分、共産主義のほうがより罪深くも思える。つまり、ファシズムの犠牲になった人の中に、ファシズムを本当に信奉していた人は少なかった(レームのSAはそうかもしれないけど。)と思うのだが、共産主義の犠牲になった人の中には、共産主義を信奉している人もかなり多かったと思うので。もっとも、共産主義の犠牲者というよりはスターリン主義、個人崇拝の果ての犠牲者と言うべきなのかもしれないが。

続編もあるらしいので、機会があれば読んでみようかなと思う。