ということで

授業で見るはずだった「ガンジー」を課長と一緒に見ました。長かった。

この映画は結局何を訴えているのかあほぷーな僕にはよく分からなかった。インド人に対する差別を契機として、独立に立ち上がるガンジー、弾圧を加える英国、非暴力非服従を民衆に訴えるガンジー、それに応える民衆、しかし、独立を手に入れようとしたとき、宗教間の対立が激化、ガンジーは心を痛め、必死に止めようとするが…云々という流れだが。

世界経済史入門の先生が言っていたが、この映画の欠点はヒンドゥー側から書いているというところだ。ムスリム側から書くと、またおそらく違う映画になってしまうのだろう。でも、宗教間の対立はイデオロギー間の対立にとってかわり、21世紀はより熾烈になってくる云々ということをよく聞く。

ガンジーカルカッタで断食をして、一度は暴動をやめさせるが、一人の人間ができることって本来はもっと小さいんじゃないだろうか。ガンジーという象徴的な人物が、象徴的な行動に出て、それが最も効果的に人々に伝わるという何重もの要因が重なって、初めてああいう事になるのだろう。この映画を見て一番感じたのは、一般民衆一人がもつ非力さと、多数になったときの暴力性だった。