ラウリ・クースクを探して

1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。
コンピュータ・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連サイバネティクス研究所で活躍することを目指す。だがソ連は崩壊し……。
歴史に翻弄された一人の人物を描き出す、かけがえのない物語。

読んでいる途中でゾクッとした。エストニアを舞台にした珍しい小説。ソ連時代の暗く停滞した様子が伝わってくるし、その後の独立後も順調に進んでいたわけではないことがよくわかる。