雪国を江戸で読む 近世出版文化と「北越雪譜」

雪国を江戸で読む 近世出版文化と『北越雪譜』

雪国を江戸で読む 近世出版文化と『北越雪譜』

  • 作者:森山 武
  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: 単行本
北越雪譜が出版されるに至るまでの経緯を丁寧におったもの。鈴木牧之の著書として捉えがちだが、鈴木牧之が江戸や大阪の著名人に幾度となくアプローチして出版を持ちかけ、40年越しにようやく協力者として山東京山を得て出版できたということを初めて認識した。冒頭の有名な部分も、山東が描いたのだろうと冷静に分析している。著者は魚沼出身だそうだが、初雪が11月上旬は早いという感覚を記しているので、魚沼の中でもかなり平地生まれなのだろう。