五足の靴 (岩波文庫) 五人づれ 岩波書店 2007-05-16 売り上げランキング : 60470 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
明治40年盛夏。東京新詩社の雑誌『明星』に集う若き詩人たち―北原白秋、平野萬里、太田正雄(木下杢太郎)、吉井勇がいさんで旅に出た。与謝野寛との五人づれは長崎・平戸・島原・天草と南蛮文化を探訪し、阿蘇に登り柳川に遊ぶ。交代で匿名執筆した紀行文は新聞連載され、日本耽美派文学の出発点となった。
明治40年に与謝野鉄幹、北原白秋ら5人が九州地方を旅したときに、1日ずつ新聞に寄稿したものを集めたもの。交通事情も整っていない中で大変だったのだろうと思うが、天草の大江天主堂の神父に会うところが一つの山場になっている。