ローマ人の物語 (7) 悪名高き皇帝たち

ローマ人の物語 (7) 悪名高き皇帝たちローマ人の物語 (7) 悪名高き皇帝たち
塩野 七生

新潮社 1998-09
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ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ―帝政を構築したアウグストゥスの後に続いた四人の皇帝は、人々の痛罵を浴び、タキトゥスら古代の史家からも手厳しく批判された。しかしながら帝政は揺るがず、むしろその機能を高めていったのはなぜか。四皇帝の陰ばかりでなく光も、罪のみならず功も、余すところなく描いて新視点を示した意欲作。ローマ史を彩る悪女・傑女も続々登場。

アウグストゥスのあとの4人を描いている。この時期は外部との戦いはさほどないので内政の記述が多いが、生き生きとしていてどんどん読める。

著者も絶好調なのか書きたい放題で、ローマ帝国が属州人を属州長官にまで登用していたことを、朝鮮総督朝鮮人になるようなものと比喩したり、バカでもちょんでもと書いたり、とどまるところを知らない。バカでもちょんでもと自作で書いて批判されないのはこの人くらいでは。