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2022年、フランス大統領選。既成政党の退潮著しいなか、極右・国民戦線党首マリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム政党党首モアメド・ベン・アッベスが決選投票に残る。投票当日、各地の投票所でテロが発生し、ガソリンスタンドには死体が転がり、国全体に報道管制が敷かれる。パリ第三大学で教員をしているぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。自由と民主主義をくつがえす予言的物語、英語版に先駆け、ついに刊行。
2022年にフランスでイスラム政権が誕生するという内容。巻末で佐藤優が解説を書いており、そのなかでイスラエルの諜報関係者が言っているように、”話としては面白い”。フランスでは日本とはまた違う読まれ方をしているのだろう。
ヨーロッパ人のイスラムへの漠とした不安を文書にするとこうなるのだろう。黄禍論の現代版のような印象も受ける。
