評伝 北一輝 - IV 二・二六事件へ

評伝 北一輝 - IV 二・二六事件へ (中公文庫)評伝 北一輝 - IV 二・二六事件へ (中公文庫)
松本 健一

中央公論新社 2014-10-23
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冷害や経済混乱で内憂外患が強まる中、天皇大権の発動によるクーデターを掲げた『日本改造法案大綱』が、磯部浅一、村中孝次ら、皇軍教育で純粋培養された青年将校たちの間に浸透していく。日々誦経に没入しつつ、怪文書で政府を翻弄するカリスマ。彼に慕い寄る若い軍人たちが、君側の奸を襲撃し、天皇からの応答を求めた蹶起の日がやってくる。

4巻は、中国から帰ってきた北のところに西田税が(「みつぎ」と打っても税と出てこなかった)来るところから始まり、二・二六事件前夜まで。このころはもう怪文書で金をせびりとるようになってきているので、本人の動き自体は少し見えづらい。