日本神判史

日本神判史 (中公新書)日本神判史 (中公新書)
清水 克行

中央公論新社 2010-05-25
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神仏に罪の有無や正邪を問う裁判―神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする―豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。

神判とは、熱湯の中から石を拾ったりして、やけどの具合や有無で有罪無罪を決めるもの。中世ヨーロッパだけかと思っていたら、日本でも室町末期から江戸初期にかけてあったらしい。