「本屋」は死なない

「本屋」は死なない「本屋」は死なない
石橋 毅史

新潮社 2011-10
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東京の商店街でわずか五坪の本屋「ひぐらし文庫」をはじめた原田真弓。「電子書籍元年」を迎えて「紙の本」の優位性を述べる論客、ジュンク堂書店福嶋聡。和歌山の「人口百人の村」でイハラ・ハートショップを営む井原万見子。岩手・さわや書店の元「カリスマ」伊藤清彦と、その“弟子”田口幹人、松本大介。“普通の本屋”を追求し実践する鳥取定有堂書店の奈良敏行。名古屋の「大きな壁」、ちくさ正文館の古田一晴…。街から書店が次々と消え、本を売るという役割が小さくなりつつあるなかで、彼らのような「本屋」が「本屋」でありつづけるべき意味とは―?“あきらめの悪い”「本屋」たちを追う。

「本屋」のルポで珍しく、面白かった。著者はTSUTAYAなどのチェーン店系には良い印象をもっておらず、個人経営のような個性がある本屋に肩入れしているが、そういうところも含め読んでいて頷くことが多かった。