外邦図――帝国日本のアジア地図

外邦図――帝国日本のアジア地図 (中公新書)外邦図――帝国日本のアジア地図 (中公新書)
小林 茂

中央公論新社 2011-07-22
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明治初期から第二次世界大戦終結まで、日本がアジア・太平洋地域について作製した「外邦図」。陸軍が中心となり、戦争と植民地統治の「道具」として、朝鮮、中国、東南アジアと、進出に先駆けて作られた。その手段は、複製、秘密測量、空中撮影であり、現地での衝突も少なくなかった。本書は、初期の陸軍将校たちの偵察測量、日露戦争戦場での争奪、越境空撮など、従来知られていなかった作製の内実と利用の歴史を明らかにする。

戦前の日本が作っていた外国の地図について。まったく知らない分野でとても面白かった。