水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方

水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方
富山 和子

中央公論新社 2010-07
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かつて日本人は自然を愛し自然に対応して生きる民族だった。それがなぜ現在のように自然を破壊するようになったのか。伝統的な自然観との断絶の跡をふりかえり、自然と人間社会とのバランスを崩した土地利用が何をもたらしたかを、水害、水不足、熱公害、大面積皆伐などの具体的事例から追求する。土壌の生産力こそ真の資源であり、それを失った文明は必ず滅亡するという警告は、日本人に深い反省を促さずにはおかない。

オイルショックの頃の中公新書が、今年の7月に改版されたらしい。