「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー

「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー
福間 良明

中央公論新社 2009-03
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アジア・太平洋戦争下、三〇〇万人以上犠牲者を出した日本。この「戦争体験」は、悲劇として語られ、現在では反戦・平和と結びつくことが多い。だが、戦後六〇年のなかでそれは、実は様々な形で語られてきていた。本書は、学徒兵たちへの評価を中心に、「戦争体験」が、世代・教養・イデオロギーの違いによって、どのように記憶され、語られ、利用されてきたかを辿り、あの戦争に対する日本人の複雑な思いの変遷をみる。

タイトルからは読み取れないが、わだつみ会を中心に書いた本。学徒兵の世代と、その上下の世代との断絶がよく分かる。

逆説の接続詞が多用されており、違和感があった。