殉死の構造

殉死の構造殉死の構造
山本 博文

講談社 2008-09-10
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主君を追って死を選んだ武士の心情とは? 殉死は献身の道徳、忠誠心ゆえの行為だったのか。『阿部一族』の事件を契機に、近世武家社会の殉死者たちの行動を丹念に考証し、意外な殉死の本質を抉り出す。

昔読んだ阿部一族が想起されたのでブックオフで衝動買い。

小説では、ただ淡々と殉死をしていく印象を受けたのだが、本書によればかぶき者の極限が殉死だとか。戦乱が止み、武士としての自己実現をする場面が、そこにしかなかったということのようだ。