落花は枝に還らずとも―会津藩士・秋月悌次郎〈下〉

落花は枝に還らずとも―会津藩士・秋月悌次郎〈下〉落花は枝に還らずとも―会津藩士・秋月悌次郎〈下〉
中村 彰彦

中央公論新社 2008-01
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下巻は、秋月が一時蝦夷地に左遷されるもまた京都に呼ばれた後のこと、その後の戊辰戦争への関わり、明治以降の五高での教師生活についてが書かれている。

五高ではラフカディオ・ハーンと同僚であり、秋月は"神のような人"と評されたとか。教育に対する姿勢から、いろいろ考えさせられるものがあった。

会津藩が官軍に降伏する際にその交渉、さらには降伏式の取り仕切りを秋月が行うのだが、そのくだりは松本健一の『白旗伝説』にも書かれていた。松本健一によると、降伏に関わった秋月は、近年まで会津では非常に評価が低かったという。