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子供の頃に、講談社の少年少女世界文学全集に所収されていた現代語版をよく読んだ。もう15年くらい前のことだが、もう一度読んでみるとけっこう覚えているものでびっくりした。この岩波文庫版は原文のままなので初見だとかなり読みづらいが、話の流れを何となく覚えているとけっこう読める。
平家物語と違い、実際に義経が平家と戦うシーンはほぼゼロ。数行で平家は滅んでしまい、その後の頼朝との不和、奥州落ちの様子が詳しく書かれている。忠信切腹のシーンなどかなりグロテスクな描写で、子供向け現代語版はやはりトーンを抑えていたのだなと改めて感じた。
