サハリン島

サハリン島 (上巻)サハリン島 (上巻)
チェーホフ 中村 融

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サハリン島 (下巻)サハリン島 (下巻)
チェーホフ 中村 融

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1890年に30才のチェーホフがサハリンに行った記録。当時はまだ流刑の島だったので、監獄の様子が書かれています。帝政ロシアの流刑は、監獄に一定期間収容され刑期を終えた後、監獄の外に住むことはできるものの制限を受ける移住囚とかいう状態に置かれ、その後さらに一定期間たってから農民になることができたみたいです。そして、自由の立場になるやいなや、すぐにサハリンからまた大陸に戻るとか。なので、当時のサハリンには老人がほとんどいなかったようです。

日本領事館がすでに置かれていたようで、日本人との交流の場面も少しながら出てきます。

旧字体、旧仮名遣いで書かれていて読むのに苦労しました。