今週の読書

『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』は、まさに労作というべき内容。第二次核危機の際の各国の交渉の様子やその舞台裏を、膨大なインタビューのなかから組み立て整理して見せている。ただ、この問題に興味がないとちょっとつらいかもしれません。

『青春の蹉跌』は、良家の娘との結婚目前の法学士江藤君が、以前からつきあっていた別の女に子供ができたことを苦にし、箱根山中で殺してしまう話。昨年、朝日新聞の『be』で取り上げられていて興味を持っていたので、読んでみました。罪と罰を彷彿とさせる江藤の描写が真に迫っていてよい。だれしも江藤的部分は多かれ少なかれもっているのでは。

『質問力』は、上手なコミュニケーションのツールとしての"質問"を扱っている。確かに、うまい質問をできる人ってなかなかいないですよね。なかなか面白く読めた。

三四郎』は、今まで読んだことがなかったので。『それから』、『門』も次には読んでみたいです。与次郎の軽い男っぷりが際だってますね。