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この4冊だけでも非常に面白いんだけど、やはり書かれなかった第二部が気になる。カラマーゾフ三兄弟のうち、上のドミートリイ、イワンはそれぞれ十分なほどキャラが濃いんだけど、下のアリョーシャだけまだ十分には書かれていないと思う。第二部へ向けての伏線のようなものもかなり見受けられる。
米川訳は戦前の訳だからかなり古い言葉が多い。"沙翁"とか"方丈様"とか"廷丁"とか。悪霊とかだと"開闢"とかも出てきた。今度、光文社古典新訳文庫で新しい訳が出たので、購入を検討中。
大審問官の章が有名だが、僕はそこよりもゾシマ長老の死ぬ間際の話のほうが考えさせられた。