三里塚―もうひとつの日本

三里塚―もうひとつの日本
D.E. アプター
4000008773

中央図書館で借りて読んでいるが、予想以上に面白い。でもまだ読み切ってない…。分量が実は結構あるし、後半はセクトの話とかで考えながら読むのに時間がかかる。ちなみに、この本の原題は「AGAINST the STATE Politics and Social Protest in Japan」である。

今のところ一番印象深かったのは、訳者あとがきのこの部分だ(全部読んでいないのにあとがき先に読んでしまった)。

アプター氏は、闘争に関わる人々に、同じ質問を繰り返した。

「反対をするなら、なぜ、いま空を飛んでいるあの飛行機を撃ち落とさないのか」。尋ねられた日本人は、一様に戸惑い、一様にこう答えた。「私たちは、日本人だから」。

”私たちは”の後の読点がポイントだと密かに思っているのだが、結構このやりとりは三里塚闘争の一面を写し取っていると思う。

かなり深い本だと思うので、時間をかけながら読んでいこうと思う。