【読書】華麗なる一族

よみがえるで安かったので、山崎豊子の「華麗なる一族」を買った。

4101104123華麗なる一族〈上〉
山崎 豊子
新潮社 1970-05

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30年以上前の話だが、非常に面白い。万俵一家が閨閥を築いていく話。政略結婚って非道だなということがわかる。本人同士が望んだのであればともかく、一族の繁栄という大義名分のもとに人身御供にされる娘は結構可哀想である。

閨閥という言葉はこの春まで知らなかった。広辞苑第五版によると、「妻の一族を中心に結ばれた人のつながり」とあるが、特にこの小説では妻の一族に限らず家と家との結びつきという意味で使われているようだ。春にホリエモンが「閨閥 -マスコミを支配しようとした男」本所次郎(著)を読んで面白かったとかどこかで書いていて、閨閥ってどういう意味だろうと思ったのが最初だ。このホリエモンお薦めの本は、フジサンケイグループ鹿内家を題材として書いていて非常に面白そうなのだが、何故かamazonに入っていない。もう廃刊だとか。フジサンケイが買い占めたのかな。

華麗なる一族」に戻ると、万俵一家の家長である大介とその愛人相子が、同衾しながら娘をどこに嫁がせようかと考えるキモイシーンがあるのだが、そこで”閨房の中で閨閥をのばす”みたいな表現があり、ふーんと思った。