ハング 〈ジウ〉サーガ (中公文庫)

宝飾店オーナー殺人事件の再捜査を行った警視庁捜査一課の堀田班は、自供により容疑者を逮捕した。だが直後に班は解散を命じられ、公判では自白強要があったと証言されてしまう。歪んでいく真実、蝕まれていく日常。刑事たちは仲間を、愛する人を巨大な闇から守ることができるのか。誉田作品史上、もっともハードな警察小説。

何も考えずに読めるが、無駄に人が死にすぎな気がする。

三国志演義 4 (角川ソフィア文庫)

漢王朝再興という劉備の悲願を受け継いだ諸葛亮は、「出師の表」を奉呈し六度の北伐へ挑む。新兵器の投入、新運送具導入の持久戦と策を凝らした孔明だったが、ライバル司馬懿との争いの果てに陣没。魏では権力争いで司馬一族が実権を握り、司馬炎が晋を建国。諸葛亮亡き後、政治が乱れ疲弊する蜀、孫権の後継者争いに揺れる呉。破竹の勢いで侵攻する晋によって、ついに天下は統一へ――。壮大無比な歴史超大作ここに完結!

最終巻。蜀・呉の最後はこんな風だったのかと思い出した。

楽園の犬

1940年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは、南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は1914年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは1936年だった。その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく……。時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか? そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか? 南洋の地を舞台にした壮大な物語がここに――。

戦争前のサイパンを舞台に、海軍のスパイとして活動する主人公を描いている。主人公に指示を出す海軍将校は、アメリカ留学経験者で対米開戦を避けるために島内のスパイ網をつぶそうとするが、開戦の日に自殺する。島民と日本人との関係など、よく書かれていると思う。

国境事変 (中公文庫 ほ 17-4)

新宿で在日朝鮮人会社社長が殺害された。被害者を内偵中だった公安外事二課は、密かに捜査を開始。だが、事件背後の不審な人脈を手繰っていた捜査一課の東警部補が、彼らの前に現れる――。CIAも血眼で行方を追う「アイアン」とは何か。激しく対立する刑事と公安の男たち。国境の島・対馬で彼らを待っていた恐るべき真実とは。〈解説〉宇田川拓也

刑事部と公安との対立が書かれている。チヨダの教官が新諜報組織を作るために北朝鮮の反政府勢力に潜入しているという、よくわからない結末。

新装版-ジウIII-新世界秩序 (中公文庫 ほ 17-16)

新宿東口で街頭演説中の総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、伊崎基子らSAT隊員が総理の身柄を確保し、警察上層部は安堵する。だがそれは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。〈新世界秩序〉を唱えるミヤジと象徴の如く佇むジウ。彼らの狙いは何なのか? そして美咲と基子は――!? シリーズ完結篇。〈解説〉友清哲

歌舞伎町に総理を監禁して特区を要求するという理解不能なストーリー。何も考えずに読めるのでいい。

新装版 ジウII 警視庁特殊急襲部隊 〈ジウ〉サーガ (中公文庫)

連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、〈新世界秩序〉という巨大な闇の存在に気づき、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査は特殊急襲部隊を離れ、所轄に異動するが、そこにも不気味な影が迫っていた!

何も考えずに読める本。平成10年代の小説なので、女性警官の描かれ方がいかにもという感じで古臭く、無駄に血なまぐさい。

新装版-ジウI-警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫 ほ 17-14)

〈ジウ〉サーガ、ここに開幕――。都内の住宅地で人質籠城事件が発生。所轄署や捜査一課をはじめ、門倉美咲、伊崎基子両巡査が所属する警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動した。人質解放へ進展がない中、美咲は差し入れ役として、犯人と人質のもとへ向かうが……!? 籠城事件と未解決児童誘拐事件を結ぶ謎の少年、その背後に蠢く巨大な闇とは?

10年以上前に1から3まで読んだ気がする。おそらく、葛西駅前の大きなブックオフで買ったと思う。ただ話の内容はほとんど忘れていた。