モンローが死んだ日 (新潮文庫)

軽井沢にほど近い、別荘と住宅が混在する静かな森の一画。 2 匹の猫と暮らす59歳の幸村鏡子は、夫を亡くして以来、心身の不調に悩んでいた。意を決してクリニックを受診し、独身で年下の精神科医、高橋と出会う。少しずつ距離を縮め合い、幸福な時を紡ごうとしていた矢先、突然、高橋は鏡子の前から姿を消してしまった……。それぞれの孤独を生きる男女の心の揺れを描いた濃密な心理サスペンス。

月夜の森の梟を読んで著者の作品に今更ながら興味をもって数冊借りたうちの1冊。これは著者の夫が亡くなる前に書かれているが、期せずして同じようなシチュエーションになっていることが月夜の森の梟でも触れられていたと思う。終わりで2人が再開する部分だけ、ちょっと蛇足感があった。