沈むフランシス (新潮文庫 ま 67-2)

北海道の小さな村で出会った男と女。二人の深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。 都会での仕事を三十五歳で辞め、北海道の小さな村で郵便配達をする女。川のほとりの木造家屋で世界中の「音」を集めながら暮らす男。偶然出会った両者は、急速に惹かれあっていく。からだでふれあうことでしか感じない安息と畏れ、そして不意に湧きあがる不穏な気配。その関係が危機を迎えた嵐の夜、決して若くはないふたりが選択した未来とは。深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。

著者の作品らしく静かで淡々としながらも心に残る。表紙の犬の写真から、フランシスは犬のことかと勘違いしていた。