世界で今も戦争が続くなか,日本でも有事の可能性が盛んに論じられている.もし日本が武力攻撃を受けた場合,平穏な日常はどうなるのか.緊急事態に国は私たちを守ってくれるのだろうか.命と暮らしを取り巻く法制度と,戦争がもたらしてきた被害をリアリズムに即して描き出し,今を生きる私たちの現実認識を鋭く問い直す.
有事法制と災害法制の類似性は知らなかった。ソ連の満州侵攻、同じくロシアのウクライナ侵攻を例に、実際に住民避難を事前に行うことは難しいだろうと指摘している。そして、戦後国民受忍論によってなくなった戦争被害者への補償制度が戦前には設けられていたことも初めて知った。
