25年の対決の後に,はじめて国と反対派との会合が開かれた.学識経験者として公開シンポジウムに参加した著者は,社会的費用の観点から空港の欠陥性を明らかにし,自らの苦悩の体験を通して成田問題の本質に肉迫する.そこに民主主義の未成熟と工業化・開発至上主義に由来する戦後日本の悲劇の本質がくっきりと浮彫りされる.
以前読んだ時にも思ったが、なぜ鉄道駅、港は周囲を豊かにし、空港は周囲を貧しくすると言いきれるのかが良くわからない。一定の広さを必要とすること、騒音などいろいろ考えられるが、本質的に何が違うのだろうか。
