杜撰な用地決定、過激派各派の異例の集結、強制代執行をめぐる戦い、燃料輸送問題、反対同盟の内紛、管制塔破壊、開港12年後の話し合いの始まり――。「成田闘争」は、クリスチャン・戸村一作を闘争のシンボルとして担いで闘争に参加した農民たちと、農民たちへの支援に集結した中核派をはじめとする過激派各派の、日本政府に対する「反乱」だったのではないか。21世紀に入っても終焉しない成田闘争を取材し続けてきたジャーナリストによる「戦後最大の反乱」のルポルタージュ。
国鉄関係の著者の本はとても良かったが、これは自身の取材を振り返り、当時の記事を要約して半分くらいが構成されているので少しもったいない気がする。とはいえ、今手に取れる本の中で、成田闘争を体系的に知ることができるほとんど唯一の本なのではないか。
